本日のおすすめ / ひつじレモン『クリームソーダの魔法』
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短編小説『追いバターの哲学』|笹木茜  私は毎朝、焼いた食パンにバターを塗る。……いや、正確にはバターを塗って焼いた食パンに、さらにバターを塗る。  『追いバター』とでも言っておこうか。  バターにバタ...

失敗は、消せない。
でも、その上に何を重ねるかは、自分で決められる。
それを“追いバター”にたとえてしまうところも、なんだかとてもいい。
一度の失敗で、自分全部をダメだと思わなくていい。
失敗ばかりだった過去が、いつか誰かを励ます言葉になることもある。
朝の食パンに重ねられたバターのように、人生もきっと、苦い記憶の上に新しい味を足していける。
肩の力がふっと抜ける、やさしくておいしい人生讃歌。

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【もしもショート】失くしたものが七日後に帰ってくる世界だったら|tsu-ki 駅のホームに、片方だけの手袋が落ちていた。 青い毛糸の手袋だった。 親指のところだけ少し薄くなっていて、誰かが長く使っていたことが分かった。 美咲はそれを拾わなか...

「大切なものは、ちゃんと帰ってくる。」
そんな優しい法則がある世界だからこそ、“帰ってこない人”の存在が、こんなにも切ない。静かな雨上がりのような余韻が残る、やさしく美しいSF掌編。

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クリームソーダの魔法|ひつじレモン 夏休みも、残りあと一週間。 「宿題は、始業式の日に必ず提出すること」 担任の鈴木先生の厳しい声に、 教室のあちこちからため息が漏れた。 もちろん、僕もその一人だった...

「高校生の夏ってね、あとから思い出すと、一番きれいな時間なのよ」
グラスの中で弾ける炭酸や、窓から差し込む夏の光、何気なく撮った一枚の写真が、少年にとって忘れられない瞬間へ変わっていく。
宿題は終わらなかった。
でも、代わりに始まってしまったものがある。
クリームソーダの色とともに、二度とは戻らない高校生の夏を閉じ込めた、甘くて眩しい青春の一篇。


 ー 今週の旅行記
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第106話 青春18きっぷ2024夏①身延線と岳南電車、フィルムカメラと鈍行の旅(1/2)|Yasuhiro Ts はじめに これから、時間をみつけて、過去のひとり旅を記録していこうと思う。 ひとり旅だから、一緒に振り返る相手もいないわけで、記憶が曖昧になっていく。 それと、大...